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パート社員は、仕事よりも家庭や学校などを最優先せざるを得ないことを理解して、相手の力相応に責任のある仕事を任せていくことが必要です。 人間は誰にでも向上心があります。
スポーツやゲームでも上達しないものは長続きしませんし、簡単過ぎるものもすぐに飽きてしまいます。 仕事も同じことが言えます。
目標を立てやすく、結果がわかりやすい単位で仕事を与えていくことと、成長をほめて認めることが大切です。 このように、パート社員の成長段階に応じて、仕事や役割を与えていくことも必要です。

自分の仕事が誇れるということは、Mの欲求階層5段階説でいう「社会的欲求」、「承認的欲求」を満たすことになります。 能力によって、パート社員にランクを設けたり呼び名や制服や名札を変えたりするのも、パート社員に誇りを持って働いてもらうためには効果的です。
また、「かたち」だけではなく、自分たちの仕事がどれだけ価値あるものなのかを言葉で伝えていくことも、仕事への誇りにつながります。 私はよく小売店の経営者の方々から、パート社員の接客レベルを上げて欲しいという依頼を受けることがあります。
今まで小売店は、出店によってパート社員比率を上げてきたのですが、出店による拡大が企業の最優先テーマであるため、なかなか社員のレベルアップにまで手がまわらなかったというのが現状です。 しかし、マーケットが飽和状態になると、今度は社員のレベルアップが最優先のテーマになるのです。

特に最近では、お客様や商品に接するパート社員の教育に、経営者の関心が移ってきているようです。 私は、その店の社員の方の教育のお手伝いを始める際、必ず決まってあることをみなさんに質問します。
それは、「うちの店がどんな店になるといいと思いますか?」という質問です。 すると、経営者の場合、ほとんどの方は「売上げが上がる店、よい商品を提供してお客様に喜んでいただける店、よいサービスでお客様に喜んでいただける店……」と答えて下さいます。
店長など、店のリーダークラスの社員にたずねても、経営者と同様の答が返ってきます。 次に、その店のパート社員にたずねます。
そうすると、その答は次の2つのパターンに分かれます。 もっとも多い答は、「いえ、べつに……。 よくわかりません」という無関心型です。 その次に多いのは、「働きやすい店になるといいと思います」という、店の内部に目を向けた答です。


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